2013年12月14日土曜日

馬毛島入会権裁判判決は2月!

馬毛島入会権裁判が結審したとの連絡が届きました。
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先日、ご連絡しました通り、11月25日に、馬毛島入会権確認の裁判が、鹿児島地裁にて行われました。次回(来年)は、いよいよ判決言い渡しとなります(判決言い渡し日:2014年2月18日午後1時10分)。

拙論「軍事基地問題に翻弄される馬毛島」を沖大地域研紀要(地域研究12号9月)に掲載させてもらいました。第2次馬毛島入会権確認訴訟の一連の記録です。抜刷が手元にまだ5~6冊残っております。希望される方には、郵送させていただきたく存じます。

 2013年12月5日
沖大地域研特別研究員 牧洋一郎
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2013年10月20日日曜日

馬毛島入会権裁判,次回結審!

鹿児島地裁で行われているいわゆる「馬毛島入会権裁判」の最新報告が届きました。
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10月15日午後3時より、馬毛島の入会権確認の裁判が、鹿児島地裁にて行われました。 同14日に原・被告双方の弁護人から最終的な証拠書類等が提出され、裁判終了後、原告弁護人から、更に準備書面が提出されました。新たなる主張等がなければ、次回いよいよ結審となる予定です。

    次回の裁判 :2013年11月25日 午後3時~ 

馬毛島の漁業や自然環境を守らんがため、原告住民への御支援を引き続きお願い申し上げます。 

2013年10月17日 
馬毛島を守る入会支援団世話人 佐藤喜一郎
沖縄大学地域研究所特別研究員 牧洋一郎                
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2013年9月12日木曜日

「熊毛地域の概況」に馬毛島の現状記載


鹿児島県熊毛支庁が毎年制作している「熊毛地域の概況」は,熊毛各島(馬毛島,種子島,口之永良部島,屋久島)の状況が多面的かつコンパクトにまとめられており,とてもいい資料です(各章がpdfで公開されていて利用もしやすいです)。
http://www.pref.kagoshima.jp/ap01/chiiki/kumage/chiiki/h24kumagegaikyou.html

さすが地元で作っているだけあって?,いろいろと表現がリアル。
例えば1自然環境(5)優れた自然では・・
・「地形」の項の初っぱなに「馬毛島と周辺の海(西之表市)」が記され,「海中にはサンゴ,熱帯魚が群をなし,磯には貝類が多い」。
・「水生生物」の項には「馬毛島周辺の海藻類(西之表市)」があり,「300種以上の海藻が繁茂。黒潮の影響で亜熱帯性の海藻類が温帯性の海藻に混じり,新種・新産種が多数発見されている。」と説明されています。なんと客観的で的確な解説(^^;)。
・「動物」の項には「馬毛島のマゲシカ(西之表市)」が。ヤクシカ,ケラマジカと並んで最も小型のものといわれているというこれまた的確な記述(アドバイスしました(^^;))。さらに「平成24年8月28日,環境省が「絶滅のおそれのある地域個体群」に選定」という最新情報も入っています。

さらに加えて注目されるのは,先の「地形」の項の最後に,『開発で地形の改変が進んでいる。』との一文がH23年度版から加わったこと。もちろん客観的な事実であり,その是非には触れていませんが,しかし地元に問題意識がなければこのような記述はできません。担当部局の最新情報を県民・国民に知らせようとする客観的態度は立派だと思います。

追記)ちなみに元々「熊毛の概況」を制作していた鹿児島県の離島振興課は,今年度から「@kagoshima_ritou」を開設し,県の離島情報を流している。かなり面白い(^^;)。
https://twitter.com/kagoshima_ritou

2013年9月11日水曜日

馬毛島入会権裁判の現状

馬毛島入会権裁判について,原告(入会権主張)を支援する鹿児島の会からのレポート(2回分)です。共有入会権が存在したことは合意事項になりそうです。

それにしても被告側弁護団,”ああも言える”,”こうも言える”と,よくこれだけ主張を変えられるものです(学会なら完全に信用を無くしている)。原告側弁護団はほとんど手弁当。それに対して被告(馬毛島開発)側はのらりくらりと筋の通らない時間かせぎ(消耗戦)ばかり。以下,レポートです。
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■9月2日の報告
9月2日午後3時20分より、馬毛島の入会権確認の裁判が、鹿児島地裁にて行われました。
被告側弁護士から「主張変更」の準備書面が提出されました。「共有入会権(共同体規制に制約された共同所有権)は最初から存在していなかった」と当初の主張を変更し、「仮に存在したとしても…」という変更です。如何にも自信のない主張で、被告弁護人の入会権についての稚拙さを感じる主張でした。

 次回の裁判 :2013年10月15日 午後3時~

原告住民の方々は、10年以上という長期にわたる裁判を頑張っております。御支援を引き続きお願い申し上げます。

2013年9月6日
  馬毛島を守る入会支援団世話人 佐藤喜一郎
  沖縄大学地域研究所特別研究員 牧洋一郎    
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■7月16日の報告
本日7月16日、馬毛島の入会権確認の裁判が、鹿児島地裁にて行われました。
被告側弁護士から準備書面が提出されました。
被告は、「共有入会権(共同体規制に制約された共同所有権)は最初から存在していなかった」と当初、主張していましたが、今回は、「かつては入会地であったが、現在は通常の共有地(分割自由な民法上の共同所有地)である」と矛盾する主張をしました。
裁判長から、「主張の変更ですか」という確認に対し、被告側弁護士は何も答えませんでした。よって、裁判長より8月23日までに返答することが求められることになりました。被告弁護人の入会権についての稚拙さを感じる次第でした。

 次回の裁判 :2013年9月2日 午後3時~

原告住民の方々は、困難にも負けず頑張っております。御支援を引き続きお願い申し上げます。  

 馬毛島を守る入会支援団世話人 佐藤喜一郎
 沖縄大学地域研究所特別研究員 牧洋一郎
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[おわび]
本記事中,被告側弁護団について,”被告弁護団は高額の報酬をもらってこの”仕事”ぶり”と記しましたが,これは被告が関わった別の裁判の弁護団に関する記述であり,2つの裁判を混同していたものでしたので,お詫びして訂正します。本裁判をレポートしてくださっている牧さまから”今回は、被告弁護人が高額の報酬を受け取っているとは考えられません”とのご指摘をいただきました,佐藤さま,牧さまにもお詫びし訂正させていただきます。

2013年9月10日火曜日

DVD「馬毛島2013」発行!

馬毛島の歴史と現状を簡潔に紹介したDVD「馬毛島2013」が発行されました。発行者は「馬毛島異聞」をプロデュースされた八板俊輔さん。1部千円(税別)です。入手方法は近々アナウンスします。


2013年9月9日月曜日

『馬毛島異聞』発刊!

『西之表市百年史』や『わたしたちの種子島』の編著で知られる郷土史家の故・平山武章(たけあや)さんが最後に進めていたのが馬毛島に関する著述。それをご子息(平山国利さん)と八板俊輔さんがまとめた『馬毛島異聞』がついに発刊の運びとなりました。馬毛島の歴史を整理した成書がなかったこともあり,貴重な資料になるでしょう。表紙に載せていただき,(マゲシカに成り代わり)お礼申し上げます(^^;)。

 出版元の石風社さん
 AMAZON 

種子島からの発信が増えている

馬毛島に限らず,海に限らず,種子島からの動画投稿がすごく増えていることに気付きました。特にスローライフ系と音楽系がいいかんじですね。

葉山窯さん とか,

種子島とんぼ玉ハウオリさん とか,

馬毛島に直接関係ないけど,長い目ではすごく関係あることなので(^^;)。 おまけ;音太小屋(ねたごや@大阪)

2013年9月8日日曜日

YouTube 馬毛島でのくらし3件

一昨年,鉄砲館(種子島博物館,西之表市)で開催されたかつて(開拓団入植時)の馬毛島に関する資料展示は大変興味深く充実したものでした。その様子を紹介されたページや,その頃の暮らしを伝えてくださる映像をリンクさせていただきました。

馬毛島の風景・古写真(「ふるさと種子島」さん)
馬毛島の想い出・トビウオ漁(「種子島 原人」さん)
馬毛島の想い出・家族(同上)

YouTube馬毛島空撮3件

馬毛島の状況を空撮した動画が3社によってアップされています。

2010年2月(南日本新聞)
2011年8月(朝日新聞)
2012年3月(共同通信)

次にヘリを飛ばす予定のある社はぜひマゲシカセンサスさせてください(^^;)。

馬毛島サンゴ調査資料番外編

サンゴづいて?検索したらとても参考になるサイトをいくつも見つけました。
海洋生物はなかなか定量的評価が難しいと思いますが,逆に長期的に見守ろうとする気概が共有されているようで羨ましいです(^^;)。そして,馬毛島行?の楽しさも滲み出ています(^^;)。開発の賛否は別として,サンゴを見守る点では一致団結し,しかし,サンゴや馬毛島の楽しみ方は十人十色の屋久島ダイバーネットワーク,すてきです(^^;)。

2008年調査のようす(屋久島ダイビングステーション「まる」さん)
2010年調査の様子(「海を旅する」ブログ):非常に資料価値が高いページです
2010年調査の様子(「心葉」さん)
2011年調査の様子(「屋久島ダイビングライフ」さんのブログ):サンゴの行動観察?がとても刺激的なページです
2012年調査(「まる」さん):延々と流れる笑い声,聞いたことあるような・・(^^;)。
2013年のようす(菅野弁護士のレポート)


2013年9月7日土曜日

馬毛島のサンゴ


馬毛島の大規模(一部違法)開発の影響を巡る議論が公調委ではじまっています。そこで,環境省の各年のサンゴ調査報告書(モニタリングサイト1000 サンゴ礁調査報告書)から大隅諸島(全19地点)および馬毛島(葉山南の1地点)のサンゴ被度のデータを拾い出しグラフにしてみました(下図)。

・調査地点数が少なく,具体的な調査ポイントも現段階では不明。
・被度が大きく減少した地点はほかにもある。
という注意点はありますが,
・2000年夏の調査時には少なくとも50%以上の被度があったと思われる(まだ資料見つからず)。
・全体的には1998年の大規模な白化現象からの回復傾向にあると思われる。
・馬毛島だけ”大きな減少”の理由が不明(他の地点はアンカーによる破壊等による;2009年第一期取りまとめ報告書参照)。
・馬毛島は元々他地域と較べてサンゴの新規加入度が高かった(2007年度報告書など参照)。
などの点を考慮すると,2000年以降(初期)の採石事業で減少し,一旦回復しつつあったサンゴが2007年以降(”滑走路”工事及び違法伐採)の土砂流出がサンゴを”ほぼ壊滅”(2009年度報告書)ないし”ほとんど全滅”(2010年度報告書)状態となり,2010年の(森林法違反)告発による工事中止以降,また回復しつつある,とグラフが語っている気がします。
 ただし,馬毛島南岸には海岸を覆いつくすほど大量のサンゴの死骸(外骨格)が打ち上がっていますし,南部河川からはいまだに赤土が流れ出しており,上記調査地点(葉山近く)以外のサンゴの破壊状況はもっとひどいかもしれません。とにかく実態把握調査と,過去の状態を知る資料の発掘が,急務です。

 もっと早くこの作業をするべきでした(誰もやってなかった?)。
ちなみに,海の様子をアップしたブログ発見!この映像を見ながらグラフをにらむと説得力が増します(^^;)。

参考:
「KASYARI」(2011年の馬毛島の海の様子)
「まるさん」のブログ(2010年馬毛島サンゴ調査に関する記事)
環境省「モニ1000」報告書サイト(サイト毎のデータが掲載されていないのが残念)

*資料収集等にあたって「屋久島海洋生物研究会」(松本毅代表)にお世話になりました。ここにお礼申し上げます。

2013年8月28日水曜日

馬毛島土地差し押さえの経緯


4月にタストンエアポート(旧馬毛島開発)が所有する土地の一部が,同社に債権を持つ他社によって差し押さえられ,競売も噂されています。記事タイトルで経緯を整理しておきます。

■税金滞納問題
・馬毛島開発会社に納税通知 鹿児島県(20111206 南日本新聞)
・一川防衛相「馬毛島所有者と粘り強く接触」(20111206 KYT鹿児島読売テレビ)
・馬毛島 建築物に課税 タストン社に市も通知へ 鹿児島県 (20111207  西日本新聞)
・在日米軍再編:FCLP馬毛島移転 開発会社に県が納税通知発送(20111207 毎日新聞)
・馬毛島所有会社に課税 県、建物外観根拠に(20111207 朝日新聞)

■聴聞・現地調査拒否・許可取消
馬毛島 タストン・エアポート開発工事中断(20111130 MBCニュース)
「馬毛島工事再開せず」 開発会社会長(20120204南日本新聞)
鹿児島県が馬毛島の違法開発調査  FCLP候補地(20120515 福井新聞)
・県が馬毛島調査/違法開発なら指導も(20120516 朝日新聞)
 "県は林地開発、砂利採取、採石の三つの現状を調査。だが、島に生息するマゲシカや建築物についてはタストン社が調査に応じなかった。立石会長は理由について「建築物は未完成で、マゲシカは島の所有者の所有物」とした。
  ""調査を拒否しているマゲシカの生息状況など残る2つの項目については(県は)調査を行うかも含め検討するという。" (20120515 KTY鹿児島読売テレビ)

■差し押さえ・土地一部競売